サマリー
◆2026年9月の貿易統計によると、輸出金額は前年比+16.7%と13カ月連続で増加した一方、季節調整値では前月比▲1.1%と7カ月ぶりに減少した。輸入金額は前年比+18.9%と8カ月連続で増加した(季節調整値は前月比▲1.9%)。貿易収支は▲5,365億円、季節調整値では▲7,040億円と、ともに5カ月連続の赤字となった。
◆中東情勢を受けた供給制約は続いているものの、代替調達の進展により9月の原油及び粗油(以下、原油)の輸入数量は前年同月をやや上回る水準となった。だが、輸入単価は高止まりしており、中東情勢に起因する供給制約は原油高を通じて輸入金額を押し上げ、貿易赤字の拡大圧力となっている。
◆輸出数量(季節調整値)は前月比▲0.7%と2カ月連続で減少した。非鉄金属や鉄鋼といった素材製品や、バス・トラックの減少が全体を下押しした。地域別では、米国向けやEU向けが前月の反動で減少した一方、アジア向けでは、とりわけ中国向けが増加した。
◆先行きの輸出数量は、全体として横ばい圏で推移するとみている。AI関連需要が引き続き下支えするとみられる一方、中東情勢の先行き不透明感は引き続き強い。加えて、欧米向けでは、金利高による需要の下振れが輸出を下押しするリスクにも注意が必要だ。
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