サマリー
◆2025年12月の貿易統計によると、輸出金額は前年比+5.1%と4カ月連続で増加し、季節調整値は前月比▲0.5%と5カ月ぶりに減少した。輸入金額は前年比+5.3%と4カ月連続で増加し、季節調整値も前月比+1.8%と2カ月連続で増加した。貿易収支は+1,057億円と2カ月連続の黒字、季節調整値は▲2,085億円と3カ月ぶりの赤字となった。2025年10-12月期の実質GDP成長率における外需寄与度はゼロ近傍を見込む。財貨の実質輸出は前期比+0.3%、実質輸入は同▲1.3%と試算される。
◆2025年の輸出金額は前年比+3.1%となった。輸出金額を品目別に見ると、データセンター需要を背景に半導体等電子部品が金額を押し上げた一方、海外経済の弱さやトランプ関税の影響で鉄鋼、自動車、同部分品などが減少した。2025年の輸入金額は同+0.3%となった。学校端末の更新需要等を背景に電算機類(含周辺機器)の輸入増が金額を押し上げた。ただし、資源価格の下落の影響で輸入金額全体は小幅な伸びとなり、結果として貿易収支は▲2兆6,507億円と、2024年(▲5兆6,285億円)から赤字幅が大幅に縮小した。
◆2025年12月の輸出数量は前月比▲0.2%と2カ月ぶりに減少した。地域別では、米国向け(同▲11.8%)、EU向け(同▲5.8%)、アジア向け(同▲0.1%)がそろって減少した。アジア向けのうち中国向け(同+11.5%)は増加したが、振れを均せば減少基調が続いている。
◆先行きの輸出数量は横ばい圏内で推移するだろう。旺盛なAI・データセンター関連需要を背景に、情報関連財は引き続き底堅く推移する一方、トランプ関税の影響本格化や中国経済の減速、日中関係の悪化といった下振れリスクにも注意が必要だ。
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