サマリー
◆2023年9月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+2.8%となった。全国新コアコアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)は同+4.2%であった。いずれも前月から伸び率が縮小した。
◆全国コアCPIの前年比の動きを財・サービス別に見ると、耐久消費財、半耐久消費財、非耐久消費財(除く生鮮食品、エネルギー)、エネルギーの伸び率はいずれも縮小した。サービスは前月から横ばいだった。財を中心としてピークアウトの動きが見られる。
◆先行きの全国新コアコアCPIの水準は上昇が続くとみている。2023年春闘での賃上げ率の高まりを受けて、賃金上昇率と連動性の高いサービス物価は基調としては上向きを維持している。企業の価格設定行動が足元で積極化しており、賃上げによる投入コストの増加分を販売価格に転嫁する動きが一段と加速する可能性がある。
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