サマリー
◆2022年10-12月期の実質GDP成長率は前期比年率+0.1%(前期比+0.0%)と、1次速報値の同+0.6%から下方修正された。3月2日公表の法人企業統計調査やその他基礎統計の12月分の実績などが反映され、個人消費が下方修正されたことが主因である。実質GDPは民間在庫の減少もあってわずかなプラス成長となったが、民間在庫の減少は経済活動の活発化を反映した「意図せざる在庫減」とみられる。個人消費は新型コロナウイルス感染拡大と物価高の中でも増加し、輸出も増加した。実態としては、GDP成長率が示すよりも景気の回復基調は強い。
◆2023年1-3月期の実質GDP成長率は前期比年率+3.3%と見込んでいる。感染状況の改善や自動車の供給制約の更なる緩和、政府のエネルギー高対策の効果もあって個人消費は回復が継続するだろう。設備投資は非製造業を中心に増加するとみている。財輸出は伸び悩む一方、サービス輸出ではインバウンド消費の更なる増加が見込まれる。
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