消費データブック(2021/2/22号)

個社データ・業界統計・POSデータで足元の消費動向を先取り

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2021年02月22日

  • 山口 茜
  • 和田 恵

サマリー

◆2月前半の消費は、1月から小幅に減少したとみられる。財消費は緊急事態宣言再発出を受けた巣ごもり需要の高まりが一服し、前月から減少したと見込まれる。他方、サービス消費は飲食店の時短営業や不要不急の外出自粛の継続を背景に、前月から概ね横ばいであったとみられる。なお、今回の緊急事態宣言時の財・サービス消費の落ち込みは、2020年春の前回宣言時に比べて小幅に留まっている。

◆【小売関連】2月前半の大手家電量販店の売上高は1月平均比▲1%程度、スーパーは同▲3%程度、ホームセンターは同▲5%程度といずれも減少した。大手家電量販店ではエアコンや洗濯機の販売が減少した。一方、大手百貨店の売上高伸び率は前年の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を除いた前々年比ベースで2~3割減程度と、1月からマイナス幅が小幅に縮小した。

◆【サービス関連】2月前半の新幹線輸送量は、前年比7割減程度と1月から横ばいだった。外食・旅行・娯楽関連消費と連動している小売店・娯楽施設の人出は、緊急事態宣言の再発出以降、低水準での推移が続いている。今後公表される2月の宿泊者数、外食売上、旅客機輸送量でも1月に続き大幅な前年割れが見込まれる。

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