サマリー
◆8月の貿易統計によると、輸出金額は前年比▲14.8%とコンセンサス(同▲16.1%)を2ヶ月連続で上回った。季節調整値で見ると、前月比+5.9%と3ヶ月連続で増加し、プラス幅は2ヶ月連続で拡大している。欧米各国での経済活動の再開に伴い、輸出は5月を底に回復に転じている。
◆輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比+11.2%と大幅に増加した。地域別に見ると、米国向け(同+4.0%)、EU向け(同+17.2%)、アジア向け(同+7.9%)はいずれも増加した。
◆輸出数量は9月以降も回復基調が継続するとみている。世界各国での経済活動の再開が進み、短期的には在庫減を補うためのペントアップディマンドにより高い伸び率が見込めるが、いずれ剥落し増加ペースは非常に緩やかなものとなろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
欧州経済見通し 消費の急回復は一服へ
経済活動再開と感染抑制の両立という難問
2020年08月21日
-
中国:投資主導の景気回復と節約の大号令
注目される「両新一重」(新型インフラ、新型都市化、重要インフラ)
2020年08月21日
-
米国経済見通し 回復の雲間から見える不安
バイデン氏が大統領選挙を勝つ上でも、景気テコ入れ策がカギに
2020年08月21日
-
2020年7月貿易統計
回復ペースは前月から加速、米国向け自動車輸出がV字回復
2020年08月19日
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
米金融政策を占うジャクソンホール会議の注目点は?
市場が期待するほどの大幅な利下げの示唆は期待しにくい
2024年08月16日
-
ハリス氏はトランプ氏に勝てるのか?そして、米国経済の行方は?
トランプ氏の優勢は継続、トランプ・リスクの発現は議会選挙とトランプ氏の匙加減次第
2024年08月02日
-
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
2022年07月04日
-
「国債買入減額」と「追加利上げ」が長期金利と経済活動に与える影響は限定的か
2024年7月金融政策決定会合で日銀は金融緩和の縮小姿勢を明確化
2024年07月31日
-
「適温」なドル円相場は130円台?
ただし10円の円高で実質GDPは0.2%悪化
2024年08月14日
米金融政策を占うジャクソンホール会議の注目点は?
市場が期待するほどの大幅な利下げの示唆は期待しにくい
2024年08月16日
ハリス氏はトランプ氏に勝てるのか?そして、米国経済の行方は?
トランプ氏の優勢は継続、トランプ・リスクの発現は議会選挙とトランプ氏の匙加減次第
2024年08月02日
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
2022年07月04日
「国債買入減額」と「追加利上げ」が長期金利と経済活動に与える影響は限定的か
2024年7月金融政策決定会合で日銀は金融緩和の縮小姿勢を明確化
2024年07月31日
「適温」なドル円相場は130円台?
ただし10円の円高で実質GDPは0.2%悪化
2024年08月14日