サマリー
◆【9月の消費】需要側統計と供給側統計の双方で大幅な増加が見られた。高額品を中心に、幅広い業種・品目で消費増税前の駆け込み需要が発生したためである。食料品に関しては、軽減税率制度が導入されることから、前回増税時ほどには駆け込み需要は発生しなかったが、制度の対象外である酒類や、洗剤、トイレットペーパーなどの日用品では駆け込み需要が発生した。また、9月は好天に恵まれたことから、外食などのサービス消費も好調であった。
◆【7-9月期GDP個人消費】前期比+0.6%と2四半期連続の増加を予想している。家電や宝飾品などの高額品を中心とする、消費増税前の駆け込み需要が押し上げ要因となった。
◆【先行き】実質個人消費は10月以降に駆け込み需要の反動減が生じた後は、一進一退が続くとみている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2019年8月消費統計
天候回復・駆け込み需要により幅広い業種で増加
2019年10月08日
-
「駆け込み需要」の徹底検証(業種別・品目別)
対策のエアポケットとなった分野で顕著に発生。今後は反動に要警戒。
2019年10月30日
同じカテゴリの最新レポート
-
最新データで見るテレワークの定着と進化
ハイブリッド型勤務が信頼・柔軟性・生産性のバランスの最適解?
2025年07月30日
-
AIとビッグデータ分析、社会科学の新潮流
国際学会に見るESG・ジェンダー・SNS研究の最前線
2025年07月30日
-
企業はAI利活用でDXの教訓を活かせるか
AI-Readyを再考し、戦略的な環境整備と企業変革の方向性を考える
2025年07月28日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
第225回日本経済予測(改訂版)
人口減少下の日本、持続的成長への道筋①成長力強化、②社会保障制度改革、③財政健全化、を検証
2025年06月09日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
-
「トランプ2.0」、外国企業への「報復課税」?
Section 899(案)、米国に投資する日本企業にもダメージの可能性有
2025年06月13日
-
日本経済見通し:2025年5月
経済見通しを改訂/景気回復を見込むもトランプ関税などに警戒
2025年05月23日
-
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
2022年07月04日
第225回日本経済予測(改訂版)
人口減少下の日本、持続的成長への道筋①成長力強化、②社会保障制度改革、③財政健全化、を検証
2025年06月09日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
「トランプ2.0」、外国企業への「報復課税」?
Section 899(案)、米国に投資する日本企業にもダメージの可能性有
2025年06月13日
日本経済見通し:2025年5月
経済見通しを改訂/景気回復を見込むもトランプ関税などに警戒
2025年05月23日
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
2022年07月04日