サマリー
◆【10月の消費】10月の消費は、需要側・供給側ともに前月から増加した。内訳を見ると、需要側・供給側双方の統計において、9月に低調だった自動車の購入・販売の増加が押し上げ要因となった。また、供給側の商業動態統計では、「医薬品・化粧品小売業含むその他小売業」が増加したが、これは、9月に台風や地震など自然災害の影響により減少していた外国人旅行客が、10月は大幅に増加したことが押し上げ要因となったとみている。
◆【先行き】実質個人消費の先行きは、一進一退が続くとみている。これまで、労働需給のタイト化に伴う名目賃金上昇の効果は物価高により相殺されてきたが、今後は、原油価格が直近まで大きく下落してきたことがラグを伴って顕在化することで、実質賃金も上昇に向かうだろう。ただし、人手不足に伴う賃金上昇を賃金カーブのフラット化や残業削減によって企業が相殺することにより、名目賃金の上昇ペースが鈍る可能性には注意を払っておく必要がある。なお、この冬(12月~2月)は平年より暖かくなる見込みで、天候要因は消費にマイナスに働きそうだ。
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