サマリー
IMFは4月の世界経済見通しで、世界経済の成長率は2015年に加速するとし、先進国では日本とユーロ圏の成長率を1月の見通しから上方修正した。一方、新興国の成長率については2015年も低下するとし、2011年から5年連続となる減速を予想している。日本とユーロ圏の成長加速要因は、主に原油価格下落と為替レートの減価によるものだが、それらは世界経済にとってのリスク要因としても位置付けられている。原油価格の急落を招いた市場参加者の過剰反応が大きく修正される場合、あるいは原油価格の下落が原油生産の減少につながる場合には、予想以上に早い原油価格の反転が生じるとしている。そうなれば原油価格下落によるメリットは短命に終わることになる。またドルの大幅な上昇が続けば、過去数年、外貨建て資金調達を積極化してきた新興国企業の債務返済が困難になる可能性を指摘している。また中期的なリスクとして、低成長、低インフレが継続する先進国の長期停滞や、新興国の潜在成長率の低下などを挙げている。
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