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設備投資循環から探る世界の景気循環

期待利潤回復、不確実性低下、低金利の下で拡大局面へ

2014年02月06日

経済調査部 エコノミスト 小林 俊介

サマリー

◆本稿では、世界全体および主要各国・地域の景気循環を見通す上で重要な決定要因となる設備投資に焦点を当て、現時点での循環局面を判断するとともに、今後10年間の景気循環の姿を探る。


◆これまでの設備投資の抑制要因となってきた米国発の金融危機や欧州の債務問題、日本の震災などに伴う期待利潤の低下や不確実性の高まりといった要因が、政策対応等が功を奏したことにより解消されつつある。これに伴って設備投資の循環は世界的に資本ストックの積み増し局面に入り、期待成長率に見合う水準への設備投資の回復が見込まれる。


◆これに加えて、当面は金利が低水準に抑制される見通しとなっており、このことが設備投資を押し上げる要因として働く。しかし米欧が利上げを行う局面に至っては投資コストが上昇することで設備投資の伸びは抑制されていく格好となろう。


◆リスク要因としては、①米国金融政策の引締めへの転換を受けたグローバルマネーフローの動揺、②欧州におけるユーロの構造的問題の再発、③日本の生産拠点海外移転のさらなる進展に伴う国内設備投資の減退、④中国におけるバブル経済の崩壊などに注意しておく必要がある。

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