サマリー
◆欧州各国は行動制限措置の効果から新型コロナウイルス感染者の増加ペースが鈍化しており、足もとではイタリアやフランス、ドイツ等は制限の緩和に動いている。もっとも、先行する英国と比較すると、大陸欧州各国の感染者数は英国よりも高水準であるにもかかわらず、英国よりも短期間で同程度の内容まで緩和を進めようとしている。やや急ぎ過ぎている印象が拭えない。
◆ユーロ圏、英国ともに2021年1-3月期はマイナス成長に陥ったが、新型コロナウイルス感染症の抑制とワクチン接種の進展により、行動制限措置が緩和され、人々が徐々に日常生活を取り戻していくと想定しており、4-6月期以降、景気が拡大していくと見込んでいる。
◆経済の正常化が進み、成長が加速していくというシナリオの確度が高まっていくと、各国の置かれている経済環境の違いが鮮明になっていこう。経済成長ペース・インフレ状況が異なるため、コロナ禍で膨張した財政・金融政策の後始末に対して、集合体として軌を一にする際には、どこを基準に対応を進めるかが難しく、時間もかかろう。この点、内部に多くの問題を抱えつつも、EU離脱で政策の自由度を得た英国は短期的には優位かもしれない。
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