新興国マンスリー(2017年9月)新興国:良好な外部環境の継続性
~足元で強まる先進国のけん引力~
2017年09月05日
サマリー
◆新興国主導で始まった世界貿易の伸びが先進国に波及し、4-6月期は先進国の成長加速に合わせてその輸入数量の伸びが持ち直している。新興国にとって実体経済的にも、金融環境的にも良好な外部環境が維持されている。
◆こうした状況が変調を来すとすれば、米国の引き締め強化による金融環境の悪化よりも、むしろ米国景気の鈍化による実体的な環境悪化の蓋然性が高いと考えられるが、その際には、米国ほど景気がマチュアではないユーロ圏が世界経済を支えよう。いずれ、新興国自身のバブルを心配しなければならない局面が来ることもあろうが、そこそこ良好な新興国の外部環境は暫く継続しよう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2022年05月24日
人的資本経営の実現に向けた5ステップ
-
2022年05月20日
2022年4月全国消費者物価
携帯電話通信料引き下げの影響が縮小しコアCPIは前年比+2.1%に
-
2022年05月20日
内外経済とマーケットの注目点(2022/5/20)
米国の個人消費は底堅いとみられるが、日米企業の収益環境に要注意
-
2022年05月19日
2022年3月機械受注
大型案件が押し上げも基調は足踏み継続
-
2022年05月24日
ESG投信のウォッシュ問題
よく読まれているリサーチレポート
-
2022年03月22日
日本経済見通し:2022年3月
ウクライナ情勢の緊迫化による日本・主要国経済への影響
-
2022年01月24日
円安は日本経済にとって「プラス」なのか「マイナス」なのか?
プラスの効果をもたらすが、以前に比べ効果は縮小
-
2022年03月23日
ロシアのウクライナ侵攻で一気に不透明感が増した世界経済
-
2022年02月10日
ロシアによるウクライナ侵攻の裏側にあるもの
ゼレンスキー・ウクライナ大統領の誤算
-
2022年03月17日
FOMC 想定通り、0.25%ptの利上げを決定
ドットチャートは2022-24年にかけて、計10.5回分の利上げを予想