サマリー
◆新興国版のOECD景気先行指数が今年に入って改善しており、足元では先進国(G7)を上回った。資源価格の底入れに加え、新興国への資金流入が景況感を改善させているとみられる。
◆現在、新興国に流れているのは先進国の金融緩和が生んだ“Push”のカネであり、新興国の成長期待が呼び込む“Pull”のカネとは性質が異なる。先進国と新興国の成長はゼロサムではなく互恵的であるはずだという意味で、現在の“Push”のカネに依存した新興国の景況感改善の持続性には懸念もある。
◆もっとも、どのようなカネであれ、バランスシート修復や金融緩和余地の創出などを通じて、新興国のダウンサイドリスクが低下するというルートは存在する。ここを起点として、“Push”のカネが“Pull”のカネを誘発する可能性もないわけではない。
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