サマリー
◆8月の米雇用統計は今一つ冴えなかったものの、「外部環境」との兼ね合いからは、米国の早期利上げは望ましいように思える。特にグローバル金融市場がBrexitショックをごく短期で消化した頃から、リスクに寛大な動きが強まり過ぎてきた感があるためである。
◆世界経済の成長鈍化は貿易取引の停滞と同時進行しており、貿易の活性化が成長再開の有効な手段となり得る。しかし、このところ強まる、自由貿易が生む敗者に迎合しようとする政治的ムーブメントは当面継続しそうである。一つには2017年にかけ、欧米の「政治の季節」が継続するためである。G20では保護主義反対が声高に宣言されるのだろうが、それが実効性を持つと期待することは難しい。
◆貿易取引の停滞継続は特に貿易への依存度の高いアジアを中心とする新興国には痛手である。
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