新興国マンスリー(2016年7月)Brexitと新興国経済

~次の激震は英国発ではなくEU発か~

RSS

2016年07月05日

サマリー

◆英国の国民投票結果は、短期的に英国には明らかなダメージを与えようが、そのグローバルなインパクトは限定的であろう。新興国がリスク・オフを懸念する必要性は低い。


◆中長期的な英国経済はEUとの新たな関係の在り方に依存するが、現状維持に近いものに落ち着く可能性も低くはない。一方、Brexit騒ぎはEU統合の綻びの具体的事例であり、その修復に失敗しドミノが引き起こされるリスクもないとはいえない。もっとも、そのリスクを今織り込むのは早過ぎる。新興国にとってBrexitはいったん終わった。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。