サマリー
◆世界経済の停滞に対処する上で金融政策への過度の依存は望ましくなく、財政政策を併用すべきという考えがこのところ優勢になりつつあるのは、主要国の政策課題にずれが生じていることの結果である。G7サミットでの政策協調の失敗は必然に近い。
◆金融緩和は通貨を安くし、財政出動は通貨を強くする。結果として、誰もが協調なしの財政出動には躊躇する。だからこそ協調が求められるのだが、それが実現しないままに財政出動に動きつつある日本は、円の独歩高のリスクを抱え込んだ。
◆協調失敗は新興国にもネガティブである。中国の投資底打ちや原油価格上昇などの好材料が散見されてきており、新興国経済のダウンサイドリスクは低下しているが、総じて先進国頼みの状況に変化はない。
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