サマリー
◆米国にかかわる焦点は、利上げの回数から景気拡大の持続性に移りつつあるが、新興国とすれば、リスク・オフへの警戒を継続せざるを得ない状況が続くことに変わりはない。
◆中国では最低賃金の大幅引き上げが継続すると伝えられているが、近年の賃金上昇ペースの速さは、同国における製造業の生存領域を急速に狭めてきた可能性がある。「サービス化」の進展はその結果に過ぎない。中国の製造業と言えば、鉄鋼など重厚長大産業の過大生産能力が注目されがちだが、成長率との関係で重要なのは、現在正常に稼働している企業が競争力を失って稼働が止まり、その資産が不良化することである。最低賃金の大幅引き上げは、中国発混乱が今後も継続することを予見させるニュースである。
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