サマリー
◆ECBの量的緩和は新興国にとっては好材料であろう。特に、米国が金利引き上げに動く場合、新興国からの資本流出圧力の緩和に資すると期待される。
◆これまでの原油価格の急落、多くの新興国でも開始された金融緩和などの効果により、2015年の世界経済の成長率は緩やかな加速が見込まれる。その際、最大のリスクはギリシャのユーロ圏離脱である。現時点でその可能性が高いとは言えないものの、同国と債権者との債務再編交渉に関する不透明感は極めて強い。ユーロ圏離脱はペッグ外しと同様の効果を持つが、そのコストがばかにならないことはスイスフランの急騰が示した通りである。もちろん、ギリシャのユーロ圏離脱に伴う同国通貨の変動幅は、スイスフランのそれを大幅に上回るはずである。
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