サマリー
◆大和総研は、4月3日のレポートで、米国による対中54%追加関税により、中国の実質GDPは1.97%押し下げられると試算した。そして、今回、累計104%の追加関税では2.84%押し下げられると試算している。これまでの追加関税と比較して、中国経済への追加的な悪影響はよりマイルドになると見込まれる。これは、追加関税により価格が上昇しても米国企業が中国からの輸入に頼らざるを得ない財が一定程度存在し、対米輸出が完全に蒸発することは想定できないためだ。試算では、輸出の価格弾性値の絶対値が徐々に小さくなっていくことを想定した。
◆大和総研は2025年4月4日時点で、2025年の中国の実質GDP成長率予想を従来の前年比4.5%から同3.9%に、2026年を同4.2%から同4.0%に引き下げた。見通しのさらなる修正については、米中間の交渉(ディール)の行方、今後発表されるであろう中国の内需刺激のための金融・財政政策の具体的な追加措置を踏まえて、改めて検討したい。
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