サマリー
◆モデレートな成長が続く中国では、政府の“改革熱”が一層加速している。習近平政権となって初めて迎える年末の中央経済工作会議に向け、習・李両首脳の地方視察は熱を増していた。中小企業支援のために金利の自由化や税制改革を並行して行い、社会保障の意味も含め農村部ではインフラ整備(=都市化)は投資関連統計で確認され始めるなど、その一端は既に実行済みである。
◆今後は、この改革は、貿易関係でも強化されていくだろう。ここ1年近くで、日中韓FTA交渉の前進を踏まえ、知的財産権の管理や手続きの簡素化などを改善してきたが、2013年5月に米国よりTPP交渉への参加を打診されて以降、TPP交渉21分野に沿った改革も目立つ。中国国内にも、WTO加盟後に起きた大きな産業の成長をポジティブに捉え、TPPを前向きに検討する勢力も出てきている。10年単位の大きなムーブメントを起こすタイミングなのかもしれない。
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