家計の国際分散投資はどこまで進んでいるか

停滞する家計の「ホームバイアス」解消の現状と行方

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2017年02月03日

  • 金融調査部 研究員 森 駿介
  • 菅谷 幸一

サマリー

◆家計が資産形成を行う際に、国際分散投資は重要なツールであるといわれている。国際分散投資を行った方が、国内資産だけに投資するよりも世界経済の成長を取り込むことができ、リターンも大きくなると期待されている。


◆家計の国際分散投資の状況を「海外資産受容比率」という指標から見ると、2000年代に進んだ国際分散投資は2010年代に入り停滞しているように見受けられる。この背景には、投資信託経由での対外資産への投資比率の低下が考えられる。


◆分散投資をすることでリスクを軽減できる、という投資信託の長所についての認知度は低い。個人投資家の国際分散投資を促していくためには、様々な主体による金融教育等を通じて分散投資の効果についての認知度を高めていく必要があると思われる。

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