電子処方箋を広げたその先に

処方の標準化や、一気通貫の在宅医療が期待される

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2023年05月10日

サマリー

◆2023年1月から運用が開始された電子処方箋には、重複投薬の防止等の効果が期待されている。この効果を十分に発揮するためには医療機関等でのシステム導入を加速させる必要がある。政府は、2025年3月末までにおおむねすべての医療機関・薬局への導入を目指しており、電子処方箋管理サービスの機能の改善・拡充が求められる。

◆電子処方箋を医療の効率化にもつなげるには、後発医薬品を推奨薬に指定したフォーミュラリ(医学的妥当性や経済性等を踏まえて作成された医薬品の使用方針)を組み込むことも検討に値しよう。連携された保健医療データ分析を通じて、医学的妥当性を担保したフォーミュラリを策定しやすい環境は整備されつつある。

◆また、電子処方箋は、オンライン診療とオンライン服薬指導を一気通貫させ、患者の受診パターンを大きく変える可能性を持つ。この動きを定着させるには、薬剤師が服薬指導等に十分な時間を割けるよう、対物業務を効率化させることが不可欠である。

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