サマリー
◆新型コロナウイルス感染症の拡大によって、病床不足が懸念された。今回のような大規模な感染症の流行は今後も起こる可能性があるが、既存の感染症病床の配置が今回の事態に対応できるものではなかったことは明らかである。
◆ただし、今回のようなケースでは、感染症病床以外の一般病床を含めて対応することが当然に想定されている。有事の際に平時とは異なる医療サービスの提供ができるかどうかは、日頃からの都道府県などの自治体と医療関係者の協力や連携が十分に行われているかどうかによるところが大きいだろう。
◆病床数を削減する要素が含まれている地域医療構想が足下で問題を引き起こしているとの見方があるが、むしろ地域医療構想が進捗していないことの方が問題である。高齢化の進展に伴って変化する医療ニーズにマッチした病床機能の整備を進め、地域内の連携を強めることが感染症拡大など有事の際の対応力を高めることになるだろう。
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