サマリー
◆人手不足が顕著になる中、長時間労働を是正し、付加価値額を増加させるには労働生産性を引き上げる必要がある。労働時間を短くしながら、生産性を引き上げるためにはどのようにすれば良いのか。
◆厚生労働省の調査で示されていることは、「時間管理が評価される人事制度の導入」や「経営者等が率先して取り組む姿勢を見せる」という時間外労働削減の取組みが、生産性の向上により寄与しうる、ということである。だが、女性活躍推進法に基づいて公表された時間外労働が多い企業の実際の取組みを見ると、そのような取組みを行っている企業は多くはないことが分かった。
◆時間外労働が多く、それを課題としている企業が実施している取組みと併せて、「時間管理が評価される人事制度の導入」や「経営者等が率先して取り組む姿勢を見せる」といった取組みが広がるかどうかが、長時間労働の是正を実現する上で重要なカギの一つになると思われる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
健康経営の新たな戦略基盤
従業員多様化時代のウェルビーイングプラットフォームの可能性
2025年10月24日
-
健康経営の評価軸は「成果」へシフト
スコープは社会全体のウェルビーイング向上や経済成長にも拡大
2025年09月12日
-
従業員の経済的不安に、企業はどう応えるか
従業員の現在の備えと将来の資産形成を両立する米国企業の取り組み
2025年08月18日

