2025年01月07日
サマリー
◆ソーシャルメディア上で投資や金融に関する情報を発信するフィンフルエンサーが存在感を増す中で、2024年11月19日、証券監督者国際機構(IOSCO)は「フィンフルエンサー」と題する市中協議文書を公表した。
◆IOSCOが列挙した、フィンフルエンサーによって引き起こされるリスクを整理すると、①高リスク投資の推奨、②誤/偽情報の流布、③透明性の欠如の三つに大別できる。フィンフルエンサー対策の現状に関しては、一部の規制当局が法域における立法上のギャップを懸念している一方で、既存の規制枠組みによりフィンフルエンサーへの執行措置を取る(エンフォースメント)規制当局も多い。また、フィンフルエンサーを題材とする金融経済教育やフィンフルエンサー向けの学習講座を展開している規制当局も存在する。
◆IOSCOの市中協議文書を基に日本における今後の制度整備の方向性を考えると、フィンフルエンサー活動の在り方が多様である中で、まずはフィンフルエンサー活動と規制枠組みの関係性を整理することが求められる。加えて、フィンフルエンサーのリスクに関する教育コンテンツの作成やソーシャルメディアでの啓発活動も重要である。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
ソーシャルメディア上の不適切な投資情報発信への対策
欧米のフィンフルエンサー対応事例からの日本への示唆
2024年10月07日
-
詳説・プロダクトガバナンスに関する原則
顧客本位の業務運営に関する原則の補充原則として策定
2024年11月06日
同じカテゴリの最新レポート
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
株主提案制度への関与を縮小する米国SEC
日本でも会社法改正の中で株主提案権の見直しを検討中
2026年08月20日
-
EUにおける株主確認制度
SRDⅡ(EU第二次株主権利指令)に基づく株主調査の概要と課題
2026年08月07日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日

