2020年08月13日
サマリー
◆2020年8月5日、「金融審議会 金融市場ワーキング・グループ報告書—顧客本位の業務運営の進展に向けて—」が公表された。
◆同報告書は、「顧客本位の業務運営の更なる進展に向けた方策」と「超高齢社会における金融業務のあり方」から構成されている。
◆「顧客本位の業務運営の更なる進展に向けた方策」としては、「顧客本位の業務運営に関する原則」の改定(ライフプラン等を踏まえた業横断的な提案及び適切なフォローアップ、組成業者による想定顧客の公表、リスク・手数料・利益相反等情報を比較できる「重要情報シート」の導入など)、監督指針の改正(誠実公正義務や適合性原則の内容の明確化)などが掲げられている。
◆「超高齢社会における金融業務のあり方」としては、認知判断能力等の低下した顧客への対応、デジタル技術を活用した個々の認知判断能力や状況に応じた制度の精緻化の研究、本人以外(家族や遺族など)でも金融取引の有無を照会できるシステムの検討が掲げられている。
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