2017年11月17日
サマリー
◆2017年9月21日に、同年8月2日から米国の通貨監督庁(OCC)により実施されていた、いわゆるボルカー・ルールの最終規則の見直しに関するパブリックコメントが締め切られた。トランプ大統領の指示の下、財務省からボルカー・ルールに関する改正の提案を受けて実施されたものである。
◆ボルカー・ルールを改正する場合に、ドッド・フランク法に規定された法律の改正と、OCCをはじめとする規制当局による最終規則の改正それぞれについて分けて見る必要がある。法改正については、2017年6月8日に下院で可決された“The Financial CHOICE Act”に、ボルカー・ルールの廃止が盛り込まれた。しかし、その後、同法案は上院で審議は行われておらず、法改正の見通しは立っていない。
◆これに対して、規制当局による規則変更については、法改正よりは早期に実現する可能性が高いように思われる。ただし、ボルカー・ルールの最終規則は5つの金融規制当局で策定されており、これを変更するためには、5当局の足並みがそろわなければならない。早くても2018年春頃に当局による提案が公表されるとの見方がある。
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