2020年06月05日
サマリー
◆4月24日、財務省が外為法の政省令等の改正(確定版)を公表した(法律の改正を含め、主な見直しは6月7日から適用開始)。外為法は昨年11月に改正され、外国投資家が上場会社(指定業種)の株式を取得する場合に事前届出が必要な基準値を「1%」に引き下げるとともに、事前届出免除制度を導入している。
◆従来の財務省の説明では、外国投資家が事前届出を免除されるための条件は、原則として、①(密接関係者含め)役員に就任しない、②指定業種に属する事業の譲渡・廃止を株主総会で提案しない、③非公開の技術情報にアクセスしないこと、の3条件とされていた(外国金融機関以外の外国投資家がコア業種に投資する場合は、追加条件あり)。
◆しかし、最終的な政省令では、事前届出が免除されるための条件として、「指定業種に係る事業の継続的かつ安定的な実施を困難にする行為を行うことを目的」とする投資でないことも求められている。該当するケースは限定的と想定されているが、外国投資家によるエンゲージメント活動を不必要に阻害しないように、どのような場合が該当するのか明確化されることが望ましい。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
不行使議決権活用の枠組みを提示:米国SEC
SECは不行使議決権を会社側に有利に活用する仕組みを利用可能に
2026年10月02日
-
米国株主提案規則Rule 14a-8は廃止へ
株主提案制度の連邦規制を撤廃し、州会社法へ委ねる方向へ
2026年09月30日
-
社債権者集会のバーチャル化に向けた論点
会社法改正の検討事項:バーチャル社債権者集会の法制化に関する論点(後編)
2026年09月28日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日

