2016年08月03日
サマリー
◆2016年4月21日、経済産業省が設置した「株主総会プロセスの電子化促進等に関する研究会」は、提言及び報告書をとりまとめ、公表した。
◆この中で、個別の株主の承諾なしに、株主総会に関する情報を原則、電子提供(Web開示)することができて、書面の交付は必要最低限の情報(開催日時、議題、詳細な情報が掲載されたWebサイトのアドレス、議決権行使書面など)のみとする「新たな電子提供制度」を整備することを提言している。
◆ただ、「新たな電子提供制度」の利用手続き(株主総会決議の要否)や、書面での交付を希望する株主への対応(書面交付請求)などは両論併記となっており、結論にはいたっていない。
◆その他にも、早期(発送前)Web開示の促進、議決権行使プロセス全体の電子化促進、株主総会関連日程の適切な設定(例えば、3月決算会社の定時株主総会の7月開催など)なども提言されている。
◆「新たな電子提供制度」については、今後、会社法の見直しも視野に、前向きに検討が進められることが期待されている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
会社法改正に向けた議論のポイント
法制審議会会社法制(企業統治等関係)部会
2017年11月29日
-
コーポレートガバナンス・コードと金商法、会社法の論点③
株主総会に関連する諸手続
2015年06月01日
同じカテゴリの最新レポート
-
株主提案の適正化で成果をあげる米国SEC
第2次トランプ政権下で株主提案は減少。日本も制度改正を検討中。
2026年07月01日
-
会社法改正の検討事項:現物出資制度をめぐる論点
検査役の調査と不足額填補責任の見直し
2026年06月22日
-
認知機能の低下への備えは十分か
任意後見制度に係る改正案と利用促進の課題
2026年06月15日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国経済見通し:泥沼化する不動産不況
低迷する内需。財政出動・さらなる金融緩和への期待が高まる
2026年06月22日
-
ナフサ問題がもたらす日本経済の不安要素
物価上昇は避けられず、供給不足が生じればさらなる経済下押しも
2026年06月15日
-
第229回日本経済予測(改訂版)
混迷する中東情勢、その先で問われる日本経済の構造転換①「持続的成長」の条件、②資産形成と成長の好循環、を検証
2026年06月08日
-
「成長投資ガイダンス」の解釈とその活用法
資本コストを上回る資本収益性の確保は価値創造(EP)の前提条件
2026年06月17日
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
中国経済見通し:泥沼化する不動産不況
低迷する内需。財政出動・さらなる金融緩和への期待が高まる
2026年06月22日
ナフサ問題がもたらす日本経済の不安要素
物価上昇は避けられず、供給不足が生じればさらなる経済下押しも
2026年06月15日
第229回日本経済予測(改訂版)
混迷する中東情勢、その先で問われる日本経済の構造転換①「持続的成長」の条件、②資産形成と成長の好循環、を検証
2026年06月08日
「成長投資ガイダンス」の解釈とその活用法
資本コストを上回る資本収益性の確保は価値創造(EP)の前提条件
2026年06月17日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日

