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FOMC 今後の利下げ可能性を示唆

低調なインフレ率と不確実性の高まりを懸念

2019年06月20日

ニューヨークリサーチセンター 研究員(NY駐在) 矢作 大祐

サマリー

◆2019年6月18日~6月19日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)では、政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標レンジを、従来通りの2.25-2.50%で据え置くことが決定された。

◆他方で、今回の注目点は経済成長の鈍化懸念に伴う今後の利下げ可能性の有無である。今回公表された政策金利の見通しを示すドットチャートの中央値については、2020年末が2.125%と将来的な利下げを示唆する結果となった。また、声明文においても、「経済見通しに関する不確実性は増加した」という文言が追加されたことに加え、「景気拡大を維持するために適切な行動をとる」という表現が盛り込まれるなど、今後の利下げ可能性を示唆するものであった。

◆今回のFOMCを受け、マーケット参加者は利下げへの確信を強めたようである。6月19日の声明文発表後の米国マーケットは、米国債利回りの低下、株高、ドル安となった。ただし、次回会合における利下げを過信すべきではないだろう。パウエルFRB議長は、利下げの実施に際し、不確実性の高まりが実体経済に悪影響を及ぼすかを確認したいと釘を刺している。今後の金融政策の行方を探る上で、米中貿易戦争といった不確実性の推移と経済指標を丁寧にフォローする必要があるだろう。

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