サマリー
◆2019年5月の非農業部門雇用者数は前月差+7.5万人と、底堅く推移した3-4月から一転し、市場予想(Bloomberg調査:同+17.5万人)を大きく下回るネガティブな結果であった。
◆家計調査による5月の失業率は市場予想通りの3.6%と前月から横ばいとなり、引き続き歴史的低水準を維持している。ただし、レイオフによる失業者が増加している点には注意が必要だろう。
◆5月の民間部門の平均時給は前年比+3.1%と市場予想(同+3.2%)を下回り、足元において、賃金は落ち着いたペースでの上昇が続いている。賃金上昇率に先行する、「自発的失業」が失業者全体に占める割合は、前月差+1.0%ptと上昇しており、好材料といえる。
◆雇用統計の結果を受け、マーケット参加者の利下げ期待は高まっている。しかし、堅調なISM非製造業景況感指数や今後の賃金上昇見込みなどに鑑みれば、現段階で利下げの実施を結論付けるのは慎重になるべきではないか。
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