サマリー
◆QE3(量的緩和第3弾)による新規の債券買い入れを停止した米FRB(連邦準備制度理事会)のバランスシートは、総額と資産構成に大きな変化はない。
◆新規の買い入れ停止後、時間が経過して保有する債券の残存期間が短期化している。QE3終了後の経過期間ほど短期化していないが、再投資によってデュレーションを維持することは行っていないとみられる。
◆負債サイドでは、銀行券発行残高が増えて、バランスシートを縮小すべき幅は小さくなっていることになる。また、リバースレポの利用が増えていることは、さらなる利上げ時に弊害を招く懸念があり、FRBにはバランスシートの縮小ニーズがある。
◆FRB保有分の債券は、市場における相対的な位置づけが低下し、再投資減額のインパクトは小さくなっていくとみられるが、バランスシート縮小の影響は、MBS市場で相対的に大きくなる可能性がある。
◆FRBにバランスシートを縮小させたいというニーズがあり、縮小すべき幅は徐々に小さくなって、市場の動揺を招く懸念は低下している。保有債券の満期が相次いで到来することは好機であり、バランスシート縮小に着手する時期は近づいていると考えられる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
米国経済見通し 利上げ織り込みは妥当か
ウォーシュ新議長に期待される「バランス感覚」
2026年05月27日
-
非農業部門雇用者数は前月差+11.5万人
2026年4月米雇用統計:強弱まちまちもFRBの様子見には十分な結果
2026年05月11日
-
米GDP 前期比年率+2.0%と加速
2026年1-3月期米GDP:AI関連投資がけん引
2026年05月01日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
-
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
-
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
-
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日

