消費主導の景気再加速を確認

2015年4-6月期の米国実質GDP成長率は前期比年率+2.3%

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2015年07月31日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦
  • 土屋 貴裕

サマリー

◆2015年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率+2.3%となった。市場予想をわずかに下回ったものの、1-3月期の上方修正と併せて考えれば想定内の結果であり、1-3月期の景気減速からの再加速を改めて確認する結果となった。


◆GDP成長率加速の主な要因は、個人消費の増加幅拡大と、輸出が増加に転じたことである。前期に落ち込んだ耐久財、非耐久財消費の持ち直しが個人消費を押し上げた。


◆一方、設備投資は2012年7-9月期以来の減少と、冴えない結果となった。機械投資が減少したことに加え、前期に引き続き、鉱業関連の構築物投資が大きく減少した。


◆家計の所得環境は底堅く、個人消費は改善基調が続く見込みである。設備投資についても、更なる下振れリスクは軽減しつつある。先行きについても米国経済は内需を中心とした底堅い拡大基調が続く公算が大きい。

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