サマリー
◆2022年10月3日に公表予定の9月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は+10%pt(前回調査からの変化幅:+1%pt)、同非製造業では+12%pt(同:▲1%pt)を予想する。
◆大企業製造業では、「自動車」の業況判断DI(最近)が上昇すると予想する。これまで半導体不足などによって生産が断続的に抑制されてきたが、足元では増産に転じていることが業況を改善させたとみている。大企業非製造業については、国内の経済活動の正常化の進展が好材料となったものの、原材料価格高騰の悪影響が顕在化している。この影響で、「小売」、「宿泊・飲食サービス」といった業種の業況判断DI(最近)の低下を予想する。
◆2022年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は、前年度比+14.9%を予想する。2021年度に予定されていた設備投資の先送り分が発現しつつあるという側面もあろう。欧米における景気後退リスクは高まっているが、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、経済活動の正常化が進展することへの期待感から、企業の設備投資意欲が高まっているとみている。
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