経済指標の要点(4/20~5/17発表統計分)
2022年05月17日
サマリー
◆【企業部門】2022年3月の輸出と生産はまちまちの結果であった。輸出数量指数は前月比0.0%と、半導体不足などによる供給制約を受けて伸び悩んだ。鉱工業生産指数は同+0.3%と2カ月連続で上昇した。世界的な半導体需要の強さや国内の新型コロナウイルスの感染状況改善を受け半導体製造装置などの生産が増加した一方、自動車の減産が響き、全体で見れば小幅な回復にとどまった。
◆【家計部門】2022年3月の消費は増加し、雇用環境は改善した。二人以上世帯の実質消費支出は前月比+4.1%と3カ月ぶりに増加した。10大費目では全費目が前月から増加し、とりわけ「交通・通信」などが押し上げた。雇用関連指標では、完全失業率が2.6%と2カ月連続で低下した。有効求人倍率は1.22倍(前月差+0.01pt)と前月から上昇した一方、新規求人倍率は2.16倍(同▲0.05pt)へと低下した。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2022年07月07日
低・脱炭素経済に向けた移行計画
~企業に求められるサステナビリティと事業戦略の融合~
-
2022年07月05日
市場制度ワーキング・グループ 中間整理
持続的な経済成長を実現し、成果を家計へ還元する資本市場の諸施策
-
2022年07月05日
ロシア国債デフォルト騒動の本質
返済能力も意思もあるロシア政府は徹底抗戦の構え
-
2022年07月04日
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
-
2022年07月07日
何故ロシアの貿易黒字の拡大は「終わりの始まり」なのか?
よく読まれているリサーチレポート
-
2022年05月06日
FOMC 0.50%ptの利上げとQTの開始を決定
少なくとも7月のFOMCまでは毎回0.50%ptの利上げが続く見込み
-
2022年05月25日
日本のインフレ展望と将来の財政リスク
コアCPI上昇率は2%程度をピークに1%弱へと低下していく見込み
-
2022年05月24日
日本経済見通し:2022年5月
経済見通しを引下げ/サービス消費等の「伸びしろ」が景気を下支え
-
2022年05月16日
ウクライナ危機による資源高の影響
短期的には家計が2.0兆円、企業が2.6兆円の負担増に
-
2022年06月08日
第213回日本経済予測(改訂版)
インフレ高進・ウクライナ危機下の世界経済の行方①日インフレ、②米景気後退リスク、③世界的供給問題、を検証