サマリー
◆2020年7月の生産指数は前月比+8.0%と2ヶ月連続で上昇し、市場コンセンサス(同+5.0%)を上回った。7月は九州を中心に大雨の影響で工場の操業停止の影響があったものの、6月から回復ペースが加速した。業種別に見ると、自動車工業やその他工業が全体を押し上げた。ただし、生産指数は5月を底に回復傾向に転じつつも、感染症発生前と比べると低水準にとどまる。
◆8月以降の生産は緩やかな回復が続くとみている。製造工業生産予測調査によると、8月は前月比+4.0%(計画のバイアスを補正した試算値(最頻値)は同▲1.7%)と見込まれている。また、9月は同+1.9%となっている。8月の試算値は前月比でマイナスの見通しとなったものの、輸送機械工業を中心にウエイトの大きい産業で増産が見込まれており、均せば緩やかな上昇基調が続くとみている。他方、世界各国の工場稼働率は低下したままであり、資本財需要の回復は相当に遅れるだろう。
◆2020年9月7日に公表予定の7月分の景気動向指数は先行指数が前月差+5.5ptの89.9、一致指数は同+3.9ptの80.5と予想する(9月1日公表予定の法人企業統計などの結果で変更の可能性あり)。予測値に基づくと、基調判断は「悪化」で据え置かれるだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2020年6月鉱工業生産
底打ちを確認、7月以降も回復基調が継続する見込み
2020年07月31日
-
2020年7月貿易統計
回復ペースは前月から加速、米国向け自動車輸出がV字回復
2020年08月19日
-
20年度設備投資は9年ぶりに減少で着地か
〈DBJ設備投資計画調査〉感染拡大で非製造業を中心に軟調な見通し
2020年08月12日
同じカテゴリの最新レポート
-
2026年8月貿易統計
中東情勢による資源高が続き、4カ月連続の貿易赤字
2026年09月16日
-
2026年7月機械受注
製造業・非製造業(船電除く)のいずれも減少し、軟調な結果に
2026年09月16日
-
経済指標の要点(8/19~9/15発表統計)
2026年09月15日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

