サマリー
◆【企業部門】2020年3月の企業部門の経済指標は総じて悪化した。輸出数量は前月比▲5.5%と2ヶ月ぶりに減少した。新型肺炎感染拡大を受けた需要減を背景に、米国向け、EU向け、アジア向け全てが減少した。鉱工業生産指数は同▲3.7%と2ヶ月連続で低下した。財別では、資本財や自動車などの耐久消費財を中心に大幅に低下した。機械受注(船舶・電力を除く民需)は、同▲0.4%と3ヶ月ぶりに減少した。第3次産業活動指数は、同▲4.2%と2ヶ月連続で低下し、比較可能な2013年以降で最低水準となった。
◆【家計部門】2020年3月の消費は大幅に減少したが、雇用・賃金環境の顕著な悪化は3月時点では確認されなかった。個人消費は前月比▲4.0%と2ヶ月ぶりに減少した。就業者数は前月差▲11万人と減少し、完全失業率は前月から0.1%pt上昇して2.5%となった。ただし雇用者数は増加しており新型肺炎感染拡大の雇用への影響は軽微であった。現金給与総額は前年同月比+0.5%と2ヶ月連続で増加した。
◆【四半期指標】2020年1-3月期の実質GDP成長率(一次速報)は前期比年率▲3.4%(前期比▲0.9%)となった。新型肺炎感染拡大に伴う経済活動の自粛や、中国の工場操業停止による供給制約、海外経済の悪化などにより、個人消費や輸出など幅広い需要項目が前期から減少した。
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