経済指標の要点(5/22~6/18発表統計分)

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2019年06月18日

  • 調査本部 渡邊 吾有子
  • 経済調査部 エコノミスト 小林 若葉
  • 経済調査部 エコノミスト 田村 統久
  • 小林 俊介
  • 斎藤 航

サマリー

◆【企業部門】4月の輸出数量(季節調整値)は前月比+2.6%、鉱工業生産指数は同+0.6%といずれも2ヶ月ぶりに上昇した。他方、機械受注額は船舶・電力を除く民需で同+5.2%と3ヶ月連続で増加した。

◆【家計部門】4月の実質消費支出(季節調整値)は前月比▲1.4%と2ヶ月ぶりに減少し、完全失業率(同)は前月差▲0.1%ptの2.4%となった。就業者が減少し、非労働力人口が増加する形で失業率が低下しており、良い内容とはいえない。有効求人倍率(同)は1.63倍と6ヶ月連続で同水準となった。

◆【四半期指標】1-3月期の実質GDP成長率(二次速報)は前期比年率+2.2%(前期比+0.6%)と、一次速報(前期比年率+2.1%、前期比+0.5%)から小幅に上方修正された。同時期の全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前年比+3.0%、経常利益は同+10.3%であったが、製造業では3四半期連続で経常減益となった。

◆【注目指標】今後発表される経済指標では、7月1日発表予定の6月日銀短観に注目している。4-6月期法人企業景気予測調査の「貴社の景況判断」BSI(季節調整値)では、大企業製造業は▲3.4%ptと2ヶ月連続で「下降」超となった一方で、大企業非製造業は+2.9%ptと、前期から景況感が改善した。他方、2019年度の設備投資額は、前年度より控えめな計画になっている。6月日銀短観でも慎重な設備投資計画が示される可能性があり、業況判断DIと合わせて注目したい。

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