2019年3月貿易統計

輸出数量の減少傾向は継続しているが底打ちの兆しが見られる

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2019年04月17日

  • 経済調査部 研究員 廣野 洋太
  • 小林 俊介

サマリー

◆3月の輸出数量は、底打ちするのか否かが注目されていたが、結果として減少傾向は継続している。ただし、減少ペースは緩やかになっており、底打ちの兆しが見られる。

◆3月の貿易統計によると、輸出金額は前年比▲2.4%と前月(同▲1.2%)からマイナス幅が拡大し、輸入金額は同+1.1%と前月(同▲6.6%)からプラス転換した。貿易収支は5,285億円と2ヶ月連続の黒字となった。

◆輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比▲1.9%と減少した。地域別では、アジア向け(同▲1.0%)、米国向け(同▲1.0%)、EU向け(同▲3.4%)と総じて減少した。ただし1-3月期は春節が攪乱要因となる。そこでアジア向けの輸出数量を1-3月期で均してみると、2018年12月の水準を▲1.3%下回っている。ただし、減少ペースは2018年末頃と比較すれば緩やかになっている。

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