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2018年12月鉱工業生産

内外需ともに足踏みが続く

2019年01月31日

経済調査部 研究員 廣野 洋太

小林 俊介

サマリー

◆12月の生産指数は前月比▲0.1%と2ヶ月連続で低下したものの、コンセンサス(同▲0.5%)は上回った。外需についても12月の輸出数量は微減であり、内外需ともに力強さにかける内容であった。なお、先行きを製造工業生産予測調査で見ると、2019年1月:同▲0.1%、2月:同+2.6%となっている。ただし、1月の先行き試算値(生産計画のバイアスを補正した値、最頻値)は同▲2.3%であり、先行きの基調は強くはない。

◆出荷指数と在庫指数を見ると、出荷指数が前月比+0.3%と若干上昇し、在庫指数も同+1.0%と上昇した。日本経済は在庫調整局面にあり、生産調整が行われている。一方で、出荷が想定よりも伸び悩んでいることから、在庫の削減が思うように進んでいない可能性がある。外需の減速により、今後も出荷は伸び悩むとみられるため、在庫調整も当面継続するだろう。

◆業種別では、生産用機械工業や化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)などが低下した。品目別では印刷機械、半導体製造装置、乳液・化粧水類などが低下に寄与した。生産用機械工業は高水準である一方、横ばい圏で推移している。牽引役であった半導体等製造装置の輸出がピークアウトしていることが影響しているようだ。化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)は化粧品の生産増を背景に15年後半から上昇傾向となっている。化粧品は内外需ともに底堅い需要があるものの、出荷と比較して在庫の増加ペースが速い点には留意したい。

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