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2018年11月鉱工業生産

内外需ともに増勢は鈍化。足踏みは続く

2018年12月28日

経済調査部 研究員 廣野 洋太

小林 俊介

サマリー

◆11月の生産指数は前月比▲1.1%と2ヶ月ぶりに低下したものの、コンセンサス(同▲1.5%)は上回った。10月は、9月自然災害の反動で大きく上振れしていたため、11月の低下はその反動とみられる。そこで9月・10月の平均と11月を比較すると、9月・10月平均比+0.3%と自然災害の影響を均して見れば、ほぼ横ばいであった。外需についても11月の輸出数量は生産と同様の動きであり、内外需ともに増勢が鈍化したようだ。なお、先行きを製造工業生産予測調査で見ると、12月の先行き試算値(生産計画のバイアスを補正した値、最頻値)は同▲0.7%であり、先行きの基調は強くはない。

◆業種別では、汎用・業務用機械工業や電気・情報通信機械工業などが低下した。品目別ではコンベヤ、セパレート形エアコンなどが低下に寄与した。汎用・業務用機械工業は高水準の生産を維持しているもののピークアウト感が見られる。電気・情報通信機械工業は2018年中頃から、低下傾向となっている。2018年に入り、外需を中心に電気機械工業に弱さが見られることが影響しているようだ。

◆出荷指数と在庫指数を見ると、出荷指数が前月比▲1.4%と低下した一方で、在庫指数は同+0.2%と単月で見れば若干弱さが見られる内容となった。10月は9月自然災害の影響が剥落し、大幅に出荷増・在庫減となっており、11月の出荷減・在庫増はこの反動とみられる。ただし生産と同様に9月、10月の自然災害などの影響を均して見れば、出荷指数が9月・10月平均比+0.2%、在庫指数が同▲0.4%である。出荷・在庫ともにほぼ横ばいとなっており、11月単月の結果だけで過度に悲観する必要はないだろう。

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