サマリー
◆【10月の失業率】完全失業率(季節調整値)は、前月から0.1%pt上昇し2.4%となった。失業者数は前月差+8万人と3ヶ月ぶりに増加し、就業者数は同+23万人と4ヶ月連続で増加した。また、非労働力人口は同▲31万人と2ヶ月ぶりに大幅に減少した。失業率のヘッドラインは上昇したが、これは新たに求職している人が増加したことが寄与している。非労働力人口も大幅に減少していることから、良好な内容と捉えていいだろう。
◆【10月の有効求人倍率】有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.02pt低下し1.62倍、新規求人倍率(季節調整値)は前月から0.10pt低下し2.40倍となった。2018年に入ってからは、有効求人数、新規求人数ともにやや頭打ち感が見られる。
◆【9月の賃金】現金給与総額は前年比+0.8%と14ヶ月連続で増加した。内訳を見ると、所定内給与(同+0.7%)と所定外給与(同+0.2%)、特別給与(同+8.3%)といずれも増加した。なお共通事業所ベースでは同+0.1%と2017年8月以降のプラスは維持しているものの、8月(同+0.9%)と比べると伸びは鈍化しており、現金給与総額の伸びは非常に緩やかなペースであるとみるべきだろう。
◆【先行き】労働需給はタイトな状況が続き、失業率は上下しながらも2%台半ばで推移するだろう。2019年度以降導入される予定の残業規制等を背景に、企業の人手不足感は一層強まるとみている。特に人手不足が深刻な産業では、正社員化や賃金引上げといった処遇の改善や省人化投資が求められる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
消費データブック(2026/8/5号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年08月05日
-
2026年4-6月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+2.9%を予想~
個人消費の増加と中東情勢による輸入の減少で3四半期連続プラス
2026年07月31日
-
2026年6月雇用統計
失業率は2.5%と前月から横ばい、就業者数は減少
2026年07月31日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

