サマリー
◆2018年7月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+0.8%と19ヶ月連続のプラスとなり、市場コンセンサス(同+0.9%)を小幅に下回った。財・サービス別(4分類)の寄与度の「変化」を見ると、「耐久消費財」、「半耐久消費財」、エネルギーを含む「コア非耐久消費財(除く生鮮食品)」、「サービス」のいずれもほぼ横ばいとなった。
◆先行きの全国コアCPIの前年比は、今春以降のエネルギー価格上昇の影響が徐々に顕在化するなかで、緩やかにプラス幅を拡大する見込みである。すでに、足下で輸入物価(川上)と企業物価(川中)の前年比上昇幅が拡大傾向にあり、それに追随する格好だ。ただし、今回はコストプッシュ・インフレの様相が強く、物価上昇が長期的には持続しにくいという点に注意したい。
◆8月21日の菅官房長官の携帯電話料金4割値下げ発言に関しては、全国コアCPIを、▲0.96%程度下押しするインパクトがあると試算される。元々、携帯電話料金は「デフレの優等生」であったが、さらに、この発言が実現することになれば、政府の目指す「デフレ脱却」が、かえって遠のく事態となり、日本銀行の「出口戦略」を後ずれさせる要因となり得る点にも留意したい。
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