サマリー
◆2016年10-12月期のGDP一次速報(2017年2月13日公表予定)は、実質GDPが前期比年率+0.6%(前期比+0.1%)と、4四半期連続のプラス成長になると予想する。ただし、個人消費を中心とした内需については引き続き力強さに欠けており、2四半期連続で外需が成長を主導する姿が示されよう。
◆個人消費は前期比▲0.1%と4四半期ぶりの減少を予想する。東京都心で54年ぶりに11月に初雪が観測されるなど、気温の低下という特殊要因が追い風となったものの、生鮮食品の値上がりが消費の重石になったとみられる。住宅投資は4四半期ぶりのマイナス成長(同▲2.1%)となり、設備投資は2四半期ぶりのプラス成長(同+0.3%)になると見込んでいる。外需については、輸出が拡大する一方で輸入が縮小することにより、2四半期連続でプラス寄与(同+0.3%pt)となる見通しだ。なお、財輸出は、アジア向けをはじめ、米国やEU向けでも堅調に推移した。
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