サマリー
◆11月8日(米国時間)、米国で大統領選挙および議会選挙が実施され、即日開票された。大統領選挙では、事前の予想を裏切る形で、共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利した。
◆トランプ氏の勝利を受けて、世界経済の先行き不透明感が強まるとともに、グローバルな金融市場においては、リスクオフによる世界的な株安や急速なドル安の動きに警戒する必要があるだろう。
◆当社の短期マクロモデルを用いて、トランプ氏の勝利が日本経済に与える影響を試算した。結論として、米国の実質GDPの水準が▲1.0%低下し、リーマン・ショック級の株安・円高を想定した場合、ベンチマークと比較して日本の実質GDPは0.71%程度、リーマン・ショック級の株安・円高・世界経済の縮小を想定した場合では、日本の実質GDPは1.12%程度押し下げられるとの試算結果が得られた。
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