サマリー
◆2015年10月の全国コアCPI(除く生鮮食品、以下コアCPI)は前年比▲0.1%と3ヶ月連続のマイナスになり、市場コンセンサス通りの結果となった。これは、2014年の夏場以降の原油安に伴うエネルギー価格の大幅な下押し圧力が僅かに改善した一方で、半耐久財とサービスのプラス寄与が縮小したことによる。総じて見ると、コアCPIの前年比はゼロ近傍での推移が続いており、日本銀行の2%のインフレ目標や政府の目指す「デフレ脱却」には程遠い状況にある。
◆2015年11月の東京コアCPI(中旬速報値)は、前年比0.0%(10月同▲0.2%)と5ヶ月ぶりにマイナス圏から脱した。前月からの変化を確認すると、いずれの財・サービスも押し上げに寄与しており、特にサービスの押し上げ効果が大きい。
◆先行きのコアCPIの前年比は、基調として見ると、しばらくゼロ近傍で推移すると考えている。これまでの食料品、日用品、外食などの値上げの影響が引き続き消費者物価の押し上げ要因になるものの、エネルギー価格の下押し圧力が強く残り、それが食料品などの値上げの影響を上回るためである。これまで安定的に推移してきた家計の期待インフレ率が鈍化しており、それも消費者物価の重石となるとみている。
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