7月消費統計

消費者マインドの悪化、自動車販売の減少により弱含み

RSS

2012年08月31日

  • 齋藤 勉

サマリー

◆個人消費は弱含み:2012年7月の家計調査によると、実質消費支出は前年比+1.7%と6ヶ月連続のプラスとなった。振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)で見ると、季節調整済み前月比▲0.7%と3ヶ月連続で減少している。自動車販売の増加に一服感が見られたことに加え、消費者マインドが弱含んだこと、夏の賞与が減少したことなどから、7月の消費は弱含む結果となった。

◆先行きは一時的な足踏みを見込む:海外経済の弱含みを受けて、輸出や生産は足踏み状態にあり、企業部門では減速感が見られる。消費者マインドが弱含んだことや、9月以降エコカー補助金の予算切れにより自動車販売が低水準で推移するとみられることなどから、消費は一時的に足踏み状態に陥るとみている。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。