6月消費統計

緩やかな改善基調の中で、天候要因などにより若干の足踏み

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2012年07月31日

  • 齋藤 勉

サマリー

◆個人消費は若干足踏み:2012年6月の家計調査によると、実質消費支出は前年比+1.6%と5ヶ月連続のプラスとなった。ただし、振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)で見ると、季節調整済み前月比▲2.1%と2ヶ月連続で減少している。自動車消費の増加が続く中、比較的気温が低かったことや天候の影響により季節商材の消費が伸び悩んだ。加えて、消費者マインドの改善が頭打ちしたことなどから、6月の消費は若干の足踏みとなった。ただし、消費の基調は緩やかに改善が続いていると見ている。

◆先行きも緩やかに改善が続くと見込む:消費者マインドは緩やかに改善傾向にあり、企業業績が回復傾向にあることや、復興需要による生産増を背景として、賃金も増加傾向にある。海外旅行や宝飾品など、高額品消費を中心に、消費の基調は緩やかに改善が続くとみている。

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