サマリー
◆6月8日に英国で実施された総選挙は、午後10時より即日開票された。英国時間6月9日午前7時30分現在、メイ首相率いる保守党が315議席で第1党の座を守ったものの、単独では過半数(326議席)に届かず2010年の選挙以来のハングパーラメント(宙吊り国会)となることが確実となった。最大野党、労働党は261議席を獲得し、前回から大幅に議席数を増やした。
◆英国はハングパーラメントになった場合、基本的に政権樹立の優先権を巡るルールが存在しない(現政権与党や選挙での第一党が必ずしも優先されるわけではない)。ただ現内閣は新たな議会の信任が得られるかどうかを確認するまで解散する必要はない。また、総選挙から次回国会会期の初日までの間は12日間が望ましいとされ、スペインやオランダなどとは異なり、延々と連立交渉が続くわけではない。
◆コービン労働党党首は議席獲得を受けた演説で、英国民は緊縮財政に愛想を尽かしており、国民の信任を得ることのできなかったメイ首相は辞任すべきとした。いずれにせよ当初の保守党のシナリオから大きく軌道修正が必要であり、EUとの離脱交渉に多大な影響が起きることは確実であろう。
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