サマリー
一方、こうした統合深化はユーロ非加盟EU諸国に重大な政治選択を迫る。中でも統合に距離を置くことで実利を得てきた英国は、EUにおけるリーダーシップの喪失、ひいてはEUにとどまることの利益の減少に直面する。「英国は欧州とともにある、だがその一部ではない」という原点回帰の可能性が時とともに高まろう。
欧州の経験は、経済活性化を動機とした統合体希求がいかに危険な賭けであるかを日本に教えている。日本が目指すべきはアジアの統合体ではなく、アジアにおける「国と国」の関係深化の徹底であると考える。

大和総研調査本部が長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。
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